アミアン大聖堂――光へ向かう、成熟したゴシック建築
オー=ド=フランス地域圏ソンム県のアミアン大聖堂は、13世紀の大規模ゴシック教会が到達した構成の一貫性を読み取れる建物です。1981年に登録され、文化遺産の基準(i)(ii)によって評価されています。統一された平面計画、三層構成の内部立面、彫刻とステンドグラス、そして後のゴシック建築に与えた影響が、登録の中心です。ファサードだけでなく、建物全体が一つの仕組みとして働いていることに目を向けたい場所です。
身廊と内陣は翼廊を挟んで対称的に配され、構造を軽やかに見せることで、内部へ光を導く方向性が明確になります。建設はロベール・ド・リュザルシュ、トマ・ド・コルモン、ルノー・ド・コルモンという親子を含む棟梁たちの連続した仕事によって進められ、そのことが全体の統一感にもつながりました。主ファサードと南翼廊では彫刻を、内部では高さと採光の関係を読み比べると、建築の意図が見えやすくなります。
現在の姿には、側廊の控え壁の間に設けられた礼拝堂、尖塔、内陣仕切り、彫刻を施した木製の聖歌隊席など、後世の要素も含まれています。ルネサンス期と18世紀の工事が装飾を加え、19世紀にはウジェーヌ・ヴィオレ=ル=デュクが修復を行いました。その修復によって「ギャラリー・デ・ソヌール」の様式と外観は変わりましたが、大聖堂の本質は失われていません。

