シエナ:カンポ広場を軸にしたゴシック都市
シエナでは、中世の都市計画、建築、周辺の文化景観が一体となっています。文化遺産として1995年に登録されました。三つの丘に発展した都市の主要道路はY字形に延び、谷間で合流する場所にカンポ広場が形成されています。12~15世紀に整えられたゴシック様式は、後世に重要建築が改修された時代にも、町の基本的な表現として保たれました。
対象は広場一つではありません。約7キロメートルの城壁が170ヘクタールの区域を囲み、丘の起伏に沿って稜堡、塔、門を組み込んでいます。内部には塔屋敷、宮殿、教会、宗教施設、道路、緑地があり、広範な地下トンネル網が噴水に水を供給しています。十字軍の時代に東方から伝わったシエナ式アーチも、この都市の建築的個性と後世への影響を読み取る手がかりです。
サン・ジミニャーノと混同されやすいものの、両者の重点は異なります。前者が塔の集中する封建都市の姿を残すのに対し、シエナは建物と景観を一つの全体として組み立てた、より大きな都市です。ユネスコは、環境汚染、一年の一部に集中する観光、歴史地区の継続的な人口流出を現在の圧力として挙げています。こうした課題も含めて、固定された中世の舞台ではなく、管理され続ける都市として見る必要があります。
