フォンテネー修道院――禁欲的な建築と産業の記憶
ブルゴーニュの谷間にあるフォンテネーのシトー会修道院は、修道共同体が礼拝と労働を通じて自給自足を組み立てた様子を、現存建築から読み取れる場所です。聖ベルナールが1119年に創設し、教会、回廊、参事会室、寝室、食堂、パン焼き場、迎賓館、鉄工所が一つのまとまりを成しています。水と農地に近い立地も、共同体の日常と切り離せません。
装飾的な宮殿や大聖堂の複合体と同じ尺度で見ると、特徴を捉え損ないます。フォンテネーの印象を支えるのは、抑制されたロマネスク建築です。シトー会の教会はラテン十字形のバシリカ、明かり取りを抑えた身廊、塔のない翼廊を備え、比率、開口部、ヴォールト、石積みが建築表現を担います。同時に、12世紀末の鉄工所は専門的な技術活動を示し、中世の技術発展におけるシトー会の役割も伝えています。
壮大な簡素さと実用的な設備の対照に注目してください。回廊と参事会室はよく残り、周囲の壁は自給的な共同体に必要だった建物群を今も包んでいます。現在の姿には変化の層もあります。17世紀には修道院長館が加えられ、18世紀には食堂が取り壊され、修道院が工業施設となった後の1906年に修復が始まりました。私有地ですが一般公開され、歴史的建造物として保護されています。

